9/7 エーステ 夏単独公演

エーステ夏組単独公演、観ました。

より詳細に言うなれば9/7名古屋公演ソワレを観劇致しました。観劇してからだいぶ日が経っているにも関わらず感想を綴ろうと思い至ったのは、夏単独公演がいかに素晴らしかったかということを1人でも多くの人に伝えることが出来れば良いなと思った次第です。

また、素晴らしさを伝えるべく「オタクの呻き声」を言語化するのにかなり時間が掛かったことも時差が生まれた要因の一つです。

いや本当に、観劇後すぐに感想を述べることが出来る方、あまりにもクレバーすぎでは?

私の場合、なにやらとんでもなくすごい演劇を観たってことは分かるけど情報量が多いあまり上手く言葉が出てこない、という状況に陥り観劇直後は「最高だった」「良かった……」「みんなエーステのこと好きだよ」としか言えませんでした。

そんな状態から今日日頭の中で言葉を捏ねくり回し、ようやくこの記事を作成するまでに至りました。

 

 

上記のような経緯から己のちょっと頼りない海馬をもとに記憶を呼び起こしながら綴りましたが、書き終えた後に「言語化出来てない!結局呻き声のままだ!」と気がついてしまいました。だからといってまた言葉を選び推敲を重ねていたら一生夏単独公演が素晴らしかったと世に伝える事が出来ないと思うので、これを読む稀有な方は頭じゃなくてハートで読んでください。

 

 

「前置きが長い!三行で!」と言われてしまいそうなくらい御託を並べてしまいましたが閑話休題

そもそも私は夏組の友人に誘われて名古屋という地へ赴いた秋組の人間なのですが、その時の前説が偶然にも兵頭十座(中村くん)でした。そんな兵頭くんの声が聞こえた瞬間、確信しました。

この公演は私を喚んでいる・・・・・・と。

オタクの妄言にすぎないと言ったらそこまでなのですが、きっと、間違いないと思います。今日この舞台を観るのは運命なのだろうという予感が胸いっぱいになりました。もやはこの時点でこの公演に来れて良かった〜!と満たされてしまったチョロ・オタクなのですがその後もまたやはり運命では!?!!と思う場面がありました。のですが、それに関しては後述します。

 

【プロローグからオープニング】

 

兎にも角にもテンションアテンションアゲリシャスな状態で始まった公演。プロローグとして、春夏リーダー2人と綴の3人でウンウン唸っているところから始まりますがもうその時点で皇天馬がいかに成長したのかが伝わってきましたよね。と言うのも、春夏公演を観た方は御存知かもしれませんが、初期皇天馬は役者さんの演技力も相まってゲームで見た以上にすげ〜ムカつく奴に仕上がっていました。やはり、声と動作で視覚的にも聴覚的にもキャラクター像が脳に伝わってくるせいなのか……未だその記憶は色濃く残っています。初めて春夏公演を観たとき、喋り方とか足組んで座る姿とかあまりにも態度が悪く「えっ!!クッッッソ感じわる!!!!!!!」と爆笑しながらもキレちゃったので。

舞台を克服し夏組との絆を深めた皇天馬は夏単独(第2.3公演)ではまあ当然の如くストーリー上成長していて、そのこと自体はゲームをやっているので分かってはいたのですが、表情も喋り方も何もかも演じ方が違うのを五感で感じられてゲームとはまた違った感動を味わいました。これが舞台化する意義か〜!

ていうかのっけからこんな魂震わせて精神保てるかな……と思っていたら客席の方から夏組のみんながにゃーにゃー言いながら登場。にゃ〜にゃ〜してる夏組!!!!かわい!!!!超かわいい!!!!!!!!可愛いーーー!!!本当にかわいい!!!!!!と、バクモエしているうちにオープニングダンスへ……

これ未だに言語化するのが難しいのですが、ダンスまでの入りが完全に「これはコメディ作品だ!」と思えるような入りですごい良かったです。導入からダンスへの入りが個人的に本当にツボです。

 

 

 

オープニングダンス、みんな素敵で全員をなんとか網膜に焼きつけ魂に刻みたい……と思ったのですが、目が追いつかなくて終始ヒィヒィしてました。それでもやはり三角(本田くん)のアクロバティックな動きは華がありメッッッッチャ動くのでもはや目が勝手に追っていました。

あと円が背を向けはけるときに物言いたげに切なく見つめる三角という場面があり、こんなゴキゲンなダンスの最中にそんな切ないシーン挟む???とのっけから感情がかき乱されました。

 

 

【一幕】

 

エーステの映像って超凄くないですか!?!!ビックリしません!?!

これまで円盤やライビュでエースを観ており、今回生で観るのは初めてだったため、想像以上の映像美を肌で感じビビり散らかしました。

ここで言う「映像」というのは演出における全ての映像を指しており、どれも超テンアゲしちゃう程すげ〜!て思ったのですが、個人的に特にわーっ!て興奮したのはミヨシカズナリの絵描き歌です。最高に可愛くて一生眺め続けたいですあれ。しかもあれです。あのポップでキュートな映像でまず心ときめいたのに、それと同時に歌って踊ってわちゃわちゃするミヨシカズナリ・三角・皇天馬の3人があまりにも可愛くて仰げば尊死もう何も思い残すことはないと感無量でした。あの瞬間はまじで""可愛い""に全身タコ殴りされた気分を味わいました。可愛い言いすぎてゲシュタルト崩壊しそう。無理。

 

 

役もトントン拍子に決まり何もかも順風満帆な夏組……かと思いきや幸ちゃんの座長の仕事や衣装の仕事が上手くいかなくなっている姿。分かってはいたのですがしんどくなりました。

あと幸ちゃんが歌って踊るときミヨシカズナリが心配そうに見つめるシーンありませんでしたっけ?気のせい?分からん。記憶力がよわよわなオタクの幻覚・捏造かもしれないけどそれでウォーーーーーーーー絆ッッッッ!!!!てまたもや感情かき乱された記憶あります。

(なんでな〜んだこの気持ちはなんだ・・・)

 

 

そして幸ちゃんの焦りが募っていく様相は凄かったです。なんというか、本当に徐々に苛立ちが増しているのが感じられこの繊細な演技力すごいと思いました。

 

紆余曲折を経て幸ちゃんが助けを求めるシーン。ストーリーの流れとして分かっていたはずなのに、それでも号泣してしまいました。

「助けて」の一言が繊細で気高くて。あまりにも、あまりにも、本気が狂わしいほど美しく震えました。

【※本気が狂わしいほど美しく震えたとは・・・幸ちゃんを演じた宮崎湧ことなのっくす。さんの2019/05/15のツイートを見てください】

そしてそのSOSに応えるミヨシカズナリ。あまりにも優しいやりとりとそれを通しての二人の「成長」が強く感じられました。

ミヨシカズナリや幸ちゃんが好きだけどエーステを観た事ないというそこの監督さん。絶対夏単独公演の円盤買った方が良いです。監督さんの推しが受肉した上にこんな圧倒的成長を五感で感じさせてくれるんですよ。

本当、このシーンが本当に魂に刻まれるくらい最高だったので買った方が良いです。

 

 

 

【にぼし公演】

 

にぼし公演、あまりにも可愛くてずるかったですね。ハートが撃ち抜かれました。マシンガンで。

個人的にミケとタマの二人(二匹と言うべき?)がやばかったです。

皇天馬、絶対ほまぴ(有栖川誉)の言動を研究して演技に反映させてない?と思うほど立ち振る舞いの貴族感が半端なく、ゲームとは違った感じの浮世離れ感が出てツボでした。

ていうか!今回の夏単独公演で皇天馬と三角の仲の良さが凄まじくありませんでしたか!!?!兄弟の役同士というのもあるのでしょうが、誰かが喋っている途中でも舞台の端でわちゃわちゃする姿が多かったの、皆さんお気付きでしたか??!?!にぼし公演にてミケとタマの兄弟が仲良くしたりする姿が「あ?宗教画???」と思うくらい愛らしく美しかったので心の中でそっと拝むように手を合わせながら観ていました。あの二人こんな仲良しさんでしたっけ……知りませんでした……

あと日替わり大喜利!面白すぎませんか?誰が考えているんでしょうねあれ。陣内さんと本田くんと赤澤氏の3人で?それとも夏組みんな?誰であろうと最高に面白いので全公演分観たいので円盤に日替わり全部入れて欲しいーーーーーーーーッッ!!!!!!!ネルケさん一生のお願いです!!!!!!

 

 

話が少し変わるのですが、脚本の方があまりにも天才だなと思ったのが「夏組は自分が手を下さなくても勝手に自滅するっしょ笑笑」と嘲笑う晴翔に咲也が「夏組は大丈夫です!夏組の公演に来て下さい!」といった旨の熱弁を振るうくだり。サイコーーーーーー!!と心の底から叫びたいくらいとってもとっても胸が熱くなりました。マジで激アツ最高最強神神仏仏合掌。

まじであのステオリジナルの天才的なシナリオの付け加え方……組は違えど同じ劇団員同士信頼し合っているんだなあ、優しい世界だなあ、と魂が爆裂燃えたのでMANKAIカンパニーが大好き永久不滅。

そういうダチ!友情!絆!の話が大大大好きなので最高でしたので私はもう円盤買おうと決意しているのですが皆さんはどうですか?(世界への問いかけ)

 

 

あと、これを記しているうちに思い出したのですが

幸ちゃん「うるさい!!」

皇天馬「……何も喋っていないぞ」

幸ちゃん「鼻息がうるさいってこと!!息をするな!!」

皇天馬「…………死ねってことか……

というやりとりがあったんですよ。それ観た時、オイオイ真剣に受け止めすぎでは!?!てちょっと笑っちゃったんですよね。

なんか、そういう重苦しい雰囲気の中でも夏組らしい根本的な明るさとコメディ感が随所に散りばめられている感じ、好きだな〜て思いました。

それにしても皇天馬、春夏公演と比べてめちゃくちゃ可愛げが増し増ししていますね。

 

 

【二幕】

 

夏組が飛行機で遊ぶという微笑ましいプロローグから始まるのですが、皇天馬が投げた紙飛行機が三角の顔面に直撃してびっくりしました。後々一緒に観た友人から聞いてやっぱり!?!と思ったのですが偶然のハプニングだったんですね、あれ。

そりゃそうですよね。飛行機の軌道も毎回全部同じなわけないでしょうし。と思ったら全公演分の紙飛行機を飛ばすシーンも円盤に収録してくれないかなと思ったのですが如何ですかネルケさん。

 

二幕に関してはもはや思い出すだけで色々感情がグチャグチャになるのですが円と三角の二人の曲で切ない涙と怒りで情緒が荒れ狂い父親に対してこの怒りがすごい!2019大賞て気持ちになりました(支離滅裂)

斑鳩家が機能不全家族だということがもはやあの一曲で伝わってきますよねあれ何なんですかね本当に円と三角が遊ぶ邪魔をすなーーーーーーーーーーッッ!!!!!!

まあでも、あの曲メッッチャ好きなので夏単独公演のCD発売されたら絶対買います。

……CD発売されますよね……?エーステくんは福利厚生が手厚いのでCDもきっと発売されるだろうと信じています。

あとあの曲の映像も良かったです。紅葉が散る秋景色から冬、冬から春……といった具合で移り変わる有様。どれだけ季節が巡ろうとも変わらずこんな切ない関係性がずっと続いていたんだろうな斑鳩兄弟……ということがより一層伝わってきて心苦しくなりました。飛ばせなかった飛行機を想起するだけで父親絶対許さんの強い情念が湧き上がるからもう無理です。

 

 

父親に対しての憤りは依然収まらないのですが、そうそう、二幕もステオリジナルで最高に良いな〜と思ったシーンがありました!

レニたその朗読シーンです。

これまでレニたそに対して「俺の父親(ゆきお)と過去に色々あったんだろうな。俺の父親に対して強い想いがあるからこそああやって突っかかってくるんだな」と思っていたのですが、一言一句大事に愛おしそうにじいちゃんが書いた脚本を読み上げるレニたその姿を見て「レニたそ……マンパニ(MANKAIカンパニーの略)のこと、愛していたのか……?」とレニたそに対する解釈が広がりました。

脚本の素晴らしさは勿論、美しい硝子のようなレニたその演技も相まって本当に美しかったので、あの瞬間をどうにか一枚の絵として切り取り額縁に飾りたいです。素敵だったあのシーン………

 

 

むっくんの「大丈夫じゃないです!!!!」も凄い良かったです。本心を押し殺すように「大丈夫」と言い張る三角に対して大丈夫じゃないと強く言い切る渾身の叫びに'"""を感じました。ヘンリーの役もシビれるくらい格好良かったですし。誰かの抱える悩みを夏組みんなの問題だと一緒に背負ってくれる夏組の絆永久不滅だし一生一緒にいて。

なんかもう、A3大好き。

 

 

【スカイ公演】

 

スカイ公演良すぎるあまり脳の海馬がぶっ壊れたのか必死に思い出そうとしてもナイフキャッチミスって「てへへ♪」みたいな顔していたのしか現在思い出せないのですが猛烈に良かったんですよそれだけは断言できます。

いやうそ、前世の記憶のように今フラッシュバックしてきたのですがステオリ曲からの進めパイレーツを歌う夏組のみんな最高だったしアンサンブルのみんなも良かったです。事前に「スカイ公演のアンサンブル、脚がやたらめったら長い男が兵頭十座(中村くん)だよ」と言われていたこともありアンサンブルとして出てきた瞬間ウワ本当だーーーー!!て興奮しましたしました。

なんだ……思い出せてきたじゃん………スカイ公演、もっと色々良いところがあったので後々追記できたらなあと思います。

 

 

【エピローグ】

 

海賊公演後の「まどか、大きくなったねえ……」の三角の優しい表情と声色、やばくないですか?

あまりにも強力な兄力(あにぢから)を浴びて2人の関係性や「兄弟の絆」という概念に対して愛おしさと切なさと心強さと尊さを感じました。

いや本当にこの一言の破壊力が凄すぎたあまり涙のダムが決壊しその後の夏組のみんながテンションアテンションと歌って踊って「みんなでコールしてくれよな〜!」といった感じのすげ〜明るいノリの空気の中でも涙を流していました。

正確に言うと、あの切ないシーンからこの楽しい雰囲気って情緒が追いつかねーよ!!!!オラ!!!!!!!!!!!!て思っていたのですが夏組のゴキゲンな雰囲気に途中から泣き止みました。はい。涙を流す人間を楽しそうな雰囲気で笑顔にする夏組、本当に凄いし歌い踊る役者さんとコールする監督さん達で一体感が得られて凄い楽しかったです。ま〜〜じでコール超楽しいし、夏組各位の名前を呼ぶコールの時、三角だけ「さんかく!」て監督さんたちみんな口を揃えて言うのがメチャクチャ面白かったです。

 

あと先にも触れましたがこの公演を観ることは運命だったんだ!と思い至った点について述べさせて頂きますと、客降りして役者さん達が惜しみなくファンサをしている時にふと振り返ったら結構近くに兵頭十座(中村くん)が居たんですよ。それだけでウワーーーーーーーー!!!生きてる!!!!最高!!!!!!来て良かった(一億回目)!!!!!!!こんな近くに来るなんて運命!!?!???!!!と思ったのですが、そしたら何らかのちょっかいをかけようとしたのか勢い良く横から三角(本田くん)が兵頭十座に突進しまして。兵頭十座、後ろに倒れこんだんですよ。で、慌てて駆け寄る三角と笑っている兵頭十座。そしてその二人のすぐ近くにあるドアが開き皇天馬(陣内さん)が登場。丁度まだ転がっている最中だったのでそんな二人を見てちょっとびっくりしている皇天馬。なにこれコント????て感じでした。

兵頭十座、倒れこんだ際に怪我とかしていなければ良いな……と思ったのですがあの笑顔は多分大丈夫だったんだろうなと思います。憶測ですが。いや〜すごかった。

 

 

こうやって記憶を呼び起こしながら綴ることによって、改めてエーステ夏単独公演は面白かったし最高だったなと再確認出来ました。

また、公演後、破顔しながら感想を語り合う他の監督さん達を見て嬉しくなったなあという気持ちも思い出しました。円盤で観る時と違い、同じ様に同じものを楽しんでいる人達がこんなにもいるんだなという空気を体感出来るのも生で観る良さの一つだと思います。

夏単独公演が素晴らしかったからこそ、秋単独公演もきっと素敵なんだろうなと信じることができ、既にドキドキとワクワクで吐きそうです。チケット当たるかなという不安も半端ないのですが。こうやって多くの人たちがエーステを大好きになることによって、まだまだ沢山あるイベストや公演全てが舞台化するのに繋がれば良いな。

 

まだまだ思い出してきたことやそれに対しての感想が湧き上がって来るのですが、一度ここで筆を置きまたの機会に綴りたいと思います。

 

えーすりーだいすき。